私たちのスクールには、いわゆる時間割がありません。先生もいません。いるのは、まめの木の人たちだけです。当然、子供たちがほしいと言わない限り、テストも宿題も成績もありません。 これは、子供たちが勉強しないということではありません。ただ、いつ、何を、どのように勉強するかを決めるのは子供達だということです。 もちろん、算数に手を出さない子もいるでしょう。でも、逆に計算に完全にハマる子もいるかもしれません。虫嫌いもいれば、昆虫博士になる子もいるかもしれません。楽器を持ったまま、何時間も放さない子もいるかもしれません。 私たちのスクールでは、この時こそ、最高の学びが起きていると思っています。子供が、誰かに言われたからではなく、とにかく好きだからという理由で、解りたいという好奇心から、何かに没頭している時に、脳はフル回転しています。 私はアメリカのシアトルで2年間コミュニティカレッジと呼ばれる文字通り地域の大学に通いました。在籍している学生は、現役学生だけでなく、社会人や主婦の方も多く、講義の内容も多種多様でした。人類学や哲学、社会学といった学問的なクラスを受講することもできましたし、ヨガや陶芸、ダンスというようなクラスを趣味として受講することもできました。 3ヶ月ある学期の最初に、受講可能なクラスがメニューのように印刷された冊子から、自分の受けたいクラスを選択して受講することができました。これは、私がフリースクールに組み込みたい一つの形です。ヨガや木工のようなものだけでなく、梅干し作りや味噌作り、郷土史や地域文化、自然観察や野草の採集のような内容でもいいと思います。むしろ制限はない方が面白くなると思います。スクールに来て子供達に教えてもいいよという方に登録していただき、子供達が、そしてあわよくば大人も、見て選べるワークショップメニューを作りたいです。 ぜひ、講師やってもいいよという方、ワークショップ開催したいという方は sasayamafreeschool@gmail.comまでご連絡ください。
投稿者 :西村 源